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青山きもの学院の着物着付け、帯結びのDVD制作記 vol.67
2006.12.04配信( 16,807 部発行)
青山きもの学院< http://www.aoyamakimono.com/ > 吉田英一郎 発行
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■こんな事がありました!
11月19日に行われた、第1回きもの文化検定。
受験された方たちの中には、
色無地姿の、青山きもの学院の沢山の先生方が働く
美しい姿をご覧になった方も多いのではないかと思います。
試験の後、青山きもの学院の先生の
着姿が素敵だったのでと、
銀座校に入学を希望されてきた方がいました。
大変、嬉しいことです。
本当に、先生方の色無地姿、とても素敵でした。
先生方、お疲れ様でした。
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みなさま、こんにちは。
吉田英一郎です。
書籍「きもの講座」のスタジオ撮影状況をお伝えして
今週で4回目。
今回が最終日です。
■「片輪奈結び」の撮り直しから。
撮影日は、いつも朝9時集合。
モデルさんはヘアメイクに、
先生方は着付けの準備に、
カメラさんはライティングの調整に入ります。
僕の仕事は、撮影順序の確認打合せ。
皆のお昼のオーダーと買出し、
それから、スタジオの白い床を汚さない様に
草履の裏にビニールテープを貼り付けたり
といった、細かい事。
でも、最終日は違います。
2日目の撮影で納得出来なかった
「片輪奈結び」の撮り直しがすぐにはじまりました。
■萩生田先生再登場!
この「片輪奈結び」ですが、
DVD第1弾「着物の着方と帯結び入門」
→ http://www.aoyamakimono.com/info/dvd.html
でも納得行かず、再収録。
その時も、今回も、萩生田先生が
カメラの前に立ってくれました。
DVDは一連の動作ですが、
書籍の場合は違います。
どの場面で撮るか、打合せをして望みます。
撮り直しということで、
先生方にも緊張感があります。
多分、萩生田先生と僕だけなら
15分で終わるところ、
1時間以上もかかってしまいました。
でも、納得できる仕事が出来て、満足です!
■再び“ピンチ”がない!
またしても同じミスの繰り返しです。
きものと長襦袢の衿を固定するピンチが、
途中から無くなった、
というより、はずしてしまったのです。
完了前に気が付いたので、
4カットのみの撮り直しで済みましたが
スタッフ全員の集中力が
欠けていたのかも知れません。
この日は、午前中に予定していた内容の
半分も終えることが出来ないまま、
昼食を兼ねて休憩をはさみました。
■最後「貝の口(男結び)」の撮影。
大島紬に半幅帯で貝の口(男結び)を結ぶプロセスが
この日の最後の撮影でした。
結んだのは、坂本先生が中心です。
もう遅い時間でしたが
疲れもみせず、スムースに美しく
帯結びが出来上がっていきます。
完成された帯結びは、モデルさんの雰囲気にも
きものと帯のバランスにもあった
美しい貝の口でした。
このまま、街に飛び出していきたい雰囲気。
でも、本当にこれで良いのだろうか
との思いが、僕の心にありました。
教本として、この美しさが
正しいのだろうかとの思いです。
キリッとした雰囲気というか、結び目のシャープさとか、
上手く表現できないのですが、
何か違うような気がしたのです。
坂本先生にはチョット悪い気がしたのですが
結び直しをしてもらいました。
■写真を確認して・・・。
結び直した「貝の口」と最初の「貝の口」。
パソコンの画面、そしてプリントした写真で見比べても
実は、今日にいたってもまだどちらが良いか
選べないのです。
僕が好きなのは、最初の「貝の口」だからです。
これまでに坂本先生には、メディアの取材や
DVD制作で、何度も帯結びを見せてもらいました。
そして、帯結びというのは「アート」の
領域がある事を教えられました。
着る人によって、帯によって、きものによって、
同じ帯結びでも、表現が変っていくことの大切さを
教えられました。
帯結びで個性を表現する事。
それは個性ですから、無限にあるわけです。
もうしばらく考えて、どちらが良いか
答えが出なかったら、院長に答えを求めようと思っています。
今週は、ここまで。
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久しぶりに、お便りのご紹介を。
町田師範科21期生の西條さんから頂きましたメールです。
きもの文化検定東京(法政大学)会場では、西條さんをはじめ、
町田校の生徒さん十数名にお目にかかりました。
あの日は、寒かったですね。
>
> きもの文化検定、お疲れ様でした。
> 顔見知りの先生方がスタッフとしていらしていて、
> 試験の出来はともかく、とても心強く思いました!
> 肝心の試験は・・・4級大丈夫そうです。
>
> 教本を見直しても明確な答えが出ないものが
> いくつかありましたが、
> 対策セミナーを受講すれば分かったのでしょうか?
>
>
> さて。
> 久しぶりに参加した公開講座。
>
> 本校でもお目にかかったことのない女性が
> テキパキと準備されていました。
> 先生に伺うと銀座校からお手伝いにいらしているとの事。
> えっ?もしや?
> 笠原さんでした!
> メルマガでの印象通り、キリッとしつつ
> 親しみやすい感じの素敵な方で、
> 何だか嬉しくなって、思わず「メルマガ読んでます。」
> なんて声をかけてしまいました。すみません。
>
>
> 加工着尺工程を紹介するDVD鑑賞
> から始まった講座では、作家ご本人による
> 解説を伺いながら、
> 初めて見る技法の数々を堪能させていただきました。
>
> 石版染の緻密さにも驚きましたが、
> 何よりも照明(日光)によって色が変わる
> ロウケツ染の着物には吃驚!
>
> 「Myライトを持ち歩かなきゃ〜!」という台詞が出るほど、
> 色の変化を周囲にアピールしたいと思わせる
> 面白さがありました。
>
> 雑誌に掲載される着物に直接触れる機会はなかなかないので、
> 今回は色々な意味で参加できて良かったです。
> ありがとうございました。
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■□■ あとがき ■□■
――「雨が降っていても、隠れた月を想像する」――
皆さんは、加賀友禅の特徴のひとつに
「虫喰い」の表現がある事をご存知でしょうか?
以下、加賀友禅作家 由水煌人先生のお話の一部を
引用しました。
> 虫喰いを調べていくと、これは、一種の
> 病葉(わくらば)の美なんですね。
>
> 俳句の季語では夏。
> 秋の葉っぱに虫がついて枯れるのは自然の摂理ですが、
> 病葉とは元気な盛りの葉っぱを虫が食べた、
> それがいとおしく感じられる。
>
> そのいとおしさを文様にしたのが虫喰いなんですね。
>
> 日本人の美意識と言うのは、徒然草の137段冒頭に
> 「花は盛りをば見るべきか、
> 月は隈なくを見るべきか」と出てきますが、
> 花の盛りも、欠けていない月も
> それぞれ立派だけど、
> 日本人の美意識はそんなものに止まらない。
>
> 雨が降っていても隠れた月を想像する、
> そんな美意識を日本人は持っています。
>
> 病葉もそれと共通するということを
> 調べていくうちに知りました。
多分、きものづくりをしている方の中にも
虫喰いの意味を知らない方もいらっしゃるかもしれません。
形は残されているけれど、
意味が後世に伝わっていない事って
本当に沢山ありますよね。
ではまた。
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