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青山きもの学院の着物着付け、帯結びのDVD制作記 vol.66
2006.11.27配信( 16,786 部発行)
青山きもの学院< http://www.aoyamakimono.com/ > 吉田英一郎 発行
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■こんな事がありました!
先週、青山きもの学院では、「きもの文化検定」の話で
もちきりでした。
「寒かったですねぇ。」
「ジャガードって、人の名前?」
「歴史系はちょっとむずかしくなかった?」
「セミナー受ければ良かったかなあ?」
「ナプキンは、膝の上?帯揚の上?」
誰にも言わず、こっそり受験していた方は、
「こんなに学院の先生がいらしたら、
かくれて受験できないわね。でも、心強かったけど。」
皆さんの合格を、心からお祈りいたします。
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みなさま、こんにちは。
吉田英一郎です。
さて、書籍「きもの講座」制作のお話、
今回は、撮影3日目の状況をお伝えします。
■撮影2日目の反省。
「片輪奈結び」(腰ひもの結び方)は
最終日の朝一番に撮り直しをする事を決断しました。
2日目の最後に撮った「片輪奈結び」は、
腰ひもの幅が狭く写っていたり、
どこに指が入っているか、判りにくいものでした。
僕はカメラをのぞき、「判りにくいかな」
と思いながら、青山きもの学院の先生方に、
「これで判りますか?」「良いですか?」
と聞きました。
誰に聞いてもOKでした。
僕は、「まあ良いかぁ。」と思い、
その日は済ませてしまいましたが、時間が経つにつれて
自分が許せなくなってきました。
妥協してOKしている自分が、
卑怯にも思えてきました。
先生方に判っても、ビギナーの方に判らなくては
意味がありません。
DVD制作の時は、強くこの気持ちを
持ち続けられたのに・・・。
■撮影3日目メニューは。
撮影は、日本テレビのそばにある番町スタジオで
4日間に分けて行います。
そして、3日目は、
黒留袖、訪問着、色無地、単衣付け下げ、
絽小紋、染め紬を
2人のモデルさんに着ていただきます。
この日も、総勢18名のスタッフ。
大掛かりです。
■ピットインしたフェラーリー。
僕は、ヘアメイクと着付けが完成する前に
皆のお弁当を買い出しです。
スタジオに帰ってくると、少々ビックリ。
前回の留袖の着方、二重太鼓のプロセスと異なり、
訪問着や色無地を着たモデルさんは華やか。
スタジオがパットします。
本当にきれい。
そして、モデルさんを先生方が取り囲み、
あちらこちらを直しています。
それも、2人や3人の先生方じゃないのです。
「F1のピットインしたフェラーリーの様ですね。
皆で待ち構えてるって感じ。」
カメラマンのAさんが言いました。
僕は、これはまずいぞと思い出しました。
モデルさんにストレスが加わるし、
遠くから見てチェックする先生がいないのです。
モデルさんの華やかさが手伝ってか、
先生方も、ハイになっている様子。
余計に僕は冷静になり、
一枚一枚、真剣にOKを出していきました。
先生方も、2カット目からは、だいぶ
トーンダウンしましたので、皆さんご心配なく。
■次々に帯チェンジ、そして着せ替え。
この日は、モデルのYさんとOさんの2人。
週間誌、月刊誌のモデルさんです。
一日中、スタジオは華やかでした。
3人のメイクさんは、忙しいです。
撮影中は、ヘアメイクの乱れに気をつかい、
空いている時間は、モデルさんの手のマッサージ。
そして、次に着るきものと帯を確認して
格、ムード、季節を考え、
ヘアメーク、髪飾りに生かしていきます。
■最後の準備。
3日間の撮影が終わり、休日の夜、
静まり返った青山本校に戻り、
次の撮影の準備にあたります。
なぜ、撮影後、すぐに次の準備をするかと言うと、
衿にファンデーションがついていたら、
洗わなければなりません。
また、不測の事態にいつおちいるか、
わかりませんからね。
準備は早いにこした事はありません。
青山本校サロンには、撮影期間中、
常に大きなダンボールが7箱積んであります。
予備も入れると、200点以上のきもの、帯、
帯締め、帯揚げ、下着類などなどが入っています。
このダンボールから解放されるのも、
もうすぐです。
もうひとふんばり。
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■□■ あとがき ■□■
――金春流能楽師・山井綱雄さんから届いた手紙――
感動したお便りの一部をご紹介します。
> 拝啓
> 向寒の候、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
> (中略)
> 目的は大きく分けて二つあります。
> ひとつは近年叫ばれて久しいことですが、
> 「一般に広く能楽を普及させたい」
> 「能楽鑑賞人口を広げたい」
> 「能を身近に感じて貰いたい」
> ということです。
>
> パトロンを持たない現在の日本の芸術環境を考えると、
> 能楽といえど一般大衆に鑑賞者を広げる努力は
> 必須です。
> その為、公演に先立ち、
> 私自身が舞台に立ち、私自身の言葉で
> 分かり易く(専門の方には多少まどろっこしく
> 感じられるかもしれませんが)解説します。
>
> また、公演終了後に能楽堂での「禁じ手」である
> 「カーテンコール」をご批判頂戴すること
> 覚悟で行うつもりです。
>
>
> またもうひとつは、
> 「超一流に揉まれての自己鍛錬」です。
>
> 今回はお二人の人間国宝
> (ワキ・宝生閑先生、太鼓・亀井忠雄先生)に
> お相手頂き、
> 地謡・後見も金春流宗家一門を結集
> (地頭、金春流長老・高橋汎先生、
> 副地頭、金春流第八十世宗家・金春安明先生他。
> 後見(社)能楽協会理事長・本田光洋先生)
> しました。
> また、あの野村萬斎師もご多忙の中
> 出演を快諾してくださり、しかも
> 狂言「蝸牛」シテと、
> 私の能「半蔀」アイの二役で出て頂きます。
> こうした、現在の能楽界の頂点にいる方々と肩を並べ、
> どこまで光れるのか、また潰されるのか
> 私自身の33年の人生を懸けて、試してみたいのです。
> これらの決意で臨むこの舞台を、
> お時間御座いましたら是非ご覧頂きたく
> ご案内申し上げます。
> どうぞ、宜しくお願い致します。
> 敬 具
>
> 金春流能楽師
> 山井 綱雄
> 「第一回 山井綱雄之會」
> 日時:平成18年12月2日(土)午後2時開演(終演午後5時)
> 場所:東京・国立能楽堂
山井さんの「めざすもの」は、青山きもの学院の
運営理念に通づるものがあります。
それに向かってのチャレンジも
大変、共鳴できるものです。
「能」ってシキイが高いと思っていらっしゃる方も
多いかと思いますが、なかなか良いものですよ。
山井綱雄さんを応援しましょう!
山井さんは、青山きもの学院のホームページにも
登場しています。
→ http://www.aoyamakimono.com/guide/famous.html
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