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青山きもの学院の着物着付け、帯結びのDVD制作記 vol.05
2005.09.05 配信(4,355部発行)
青山きもの学院< http://www.aoyamakimono.com/ > 吉田英一郎 発行
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みなさんこんにちは。
吉田英一郎です。
前回は、DVD本番前に”試し撮り”をしたこと。
そして手ごたえを感じる反面、新たな不安も出てきたこと。
……などなどをお話ししましたが、いかがでしたか?
今回は、試し撮りしたテープをもとに、
青山きもの学院の先生方と検討を重ねたことについてお話します。
■渋谷の公園道り沿いの会議室
試し撮りの収録は10時間にも及びましたが、
カメラ担当の町田さんが、それを
2時間40分のビデオにまとめてくださいました。
収録にあたった新田先生、萩生田先生、そして僕の3人は
表参道から車で10分ぐらいの町田さんの待つ会議室に向かいました。
到着後、すぐに会議スタート。
テープの巻き戻しと一時停止を繰り返しながら、
カメラの位置や新田先生の立ち位置など
着付けの技術以外のことを中心に意見交換をしました。
■初めての人に、分かりやすいものを
試し撮りの際に、新田先生の胸に小さなマイクを付けました。
そして録音したものを書きおこして”台本”を作ってみたのです。
そしてその台本を読み直してみると……
気がかりなことがあることに気付きました。
例えば、「かどめ」「三点」「わせん」。
こういった言葉は、理解してもらえる言葉なのだろうか。
「やのは」「ひとめおとし」「からげる」といった言葉は、
お若い方にどんな印象を与えるだろうか。
本格的な初心者向けDVDの制作をめざすものの、
いたずらに難しい表現は避けるか、
もしくは説明が必要だと思いました。
若い人だけでなく、着付けが出来ない僕にも判らないものは
作りたくないなあと思っています。
■臨時の講師会では、技術の検討
青山きもの学院は、50名の講師によって成り立っています。
○先生方のページは、こちら。
→ http://www.aoyamakimono.com/guide/intro.html
今回の講師会の出席者は、
・講師の指導的立場にいらっしゃる8名
・加工管理責任者
・新田先生
・萩生田先生
・そして僕。
会議の最初に、僕は
「50人の先生がいれば50通りの教え方があるのではないか」
という不安な気持ちを抱えていることをお話しました。
時々笑いがあるものの、会議は真剣ムード。
みんなでより良いものを作ろう! と、
集まった先生方の気持ちが徐々にまとまっていく感じがありました。
ビデオを見ているだけの、あら捜し評論会ではありません。
長襦袢の衿の付け方や、帯枕にガーゼを付けるところでは、
実際に加工管理責任者の松尾さんを取り囲んで実習、そして意見交換。
袋帯の結び方では、萩生田先生が二重太鼓を締めて、
そのプロセスを意見交換。
学院長からの葡萄の差し入れにも手をつけずに、
熱心に取り組んでくださいました。
先生方が交わす言葉を完全に理解する知識を持ち合わせていない僕には、
意見交換している先生方の姿に、
ひたすら感謝することしかできませんでした……。
■先生方の言葉
会議では、試し撮りのビデオをご覧になった先生方から
こんな言葉をいただきました。
「これだけ教えたら、
着付け教室が要らなくなっちゃうのではないかしら?」
「ここまで教えたら、初心者の方だと混乱してしまうのでは?」
着物着付け教室に通うことが出来ない初心者の方が、
DVDで着られるようになって欲しい!
僕にはこの思いが強くありますので、
先生方の言葉は、とても嬉しいものでした。
■最後は拍手。。。
新田先生、萩生田先生のご苦労を、
ベテランの先生方が、拍手でねぎらってくださいました。
最初抱いていた僕の不安はなくなり、
先生方の暖かい気持ちに包まれて仕事ができることを
あらためて誇りに思えた一日でした。
合掌。
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【あとがき】
100年前のアロハシャツ。
アメリカに併合された約1世紀前のハワイには、
沢山の日系人がいたそうです。
この方たちは、手持ちの着物や浴衣を
アロハシャツに仕立て直し好んで着たそうです。
四季によって育まれた、日本人の素晴らしい色彩感覚。
鮮やかな表現が出来る日本の染色技術は、
着物からアロハに形を変えても
素晴らしいものであったことと思います。
長年、京都で着物を染めている染工場が、
着物からアロハを染めるのに仕事を切り替えたら、
大忙しになって来たそうです。
柄はもちろん、着物の柄。
100年前の知恵が、今も生きているのですね。
皆さんのアロハは、どこか、着物の柄に似ている気がしませんか?
では、また。
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