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青山きもの学院の着物着付け、帯結びのDVD制作記 vol.03
2005.08.22 配信/4,851部発行
青山きもの学院< http://www.aoyamakimono.com/ > 吉田英一郎 発行
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みなさんこんにちは。
吉田英一郎です。
前回はDVDを制作するにあたって調べたこと、
そして調査結果をふまえて感じたことなどをお話しました。
いかがだったでしょうか?
バックナンバーは、こちらから。
http://blog.mag2.com/m/log/0000165030
今回は、現在インターネット上で販売されている
「着物着付け」のビデオ・DVDについてお話します。
■取り寄せて見てみました
インターネット上で販売されている「着物着付け」のビデオやDVDを
調べてみたところ、その数は全部で10本ほどありました。
そして全てを取り寄せてみました。
1本づつ見てみたのですが……。
初心者に理解できるだろうと思われるもの。
それを見ながら着物を着ることができて、
帯も結ぶことができるだろうと思われるもの。
驚いたことに、それはたったの1本だけでした。
残り9本のビデオ・DVDは
多少の経験、心得がないとチョット難しいだろうなぁ……
というものだったのです。
僕は、自分のきものは自分で着る事ができますが、
女性の名古屋帯、袋帯は締めることができません。
なんだかよそで制作しているDVDやビデオの悪口を書いているようで
嫌なのですが、そんな僕が”着られない、結べない”と思うのですから、
キットその通りなのでしょう。
■置き去りにされている”着付けの基礎”
初心者には難しく・分かりにくいビデオやDVD。
それらに共通して見受けられたのは、
「下着と体型の補正」が軽んじられているということでした。
体型の補正というのは、直線裁ちで曲線のない着物にとっては
とても大切なこと。
ナイスバディーの方であればあるほど、
円筒状の体型にしてから着物を着るために必要なことなのです。
補正には、タオル類、または補正用のパットや下着が必要です。
これをやるのとやらないのでは、着姿がだいぶ変わります。
着付け教室の先生なら、どなたでもご存知のことと思います。
長襦袢までがチャンと出来ていれば、
その上に着る着物は
長襦袢にそわせるだけと言っても良いかもしれません。
着物着付けの基礎は、長襦袢までにあるのです。
■目的は”着られるようになること。”
下着と体型の補正について知らないまま帯結びを色々覚えても、
着姿は冴えないものになってしまいます。
美しく着られないために”着付けは難しい”と思われ、
そして着物離れを起こしてしまうのではないか……。
僕はそう心配しています。
しかし、購入したビデオ・DVDのパッケージをよくよく見ると
確かに”初心者向け”とは書いていません。
ですから、初心者向けにできていないことを批判するのも
間違っていますよね。
そこで、僕なりに結論を出しました。
それは、
”僕でも着られるようになる、結べるようになるものを
青山きもの学院の先生方と一緒に作れば良いんだ”
ということです。
なにしろ世の中に無い物なのですから、
きっと作る価値があるはずです。
「おはしょり」って何?
「えもん」って何??
そんな言葉の説明だって大切じゃないのかなぁ、と思います。
どれだけの着付け技術がDVDで伝えられるかは判りません。
しかし、
「このDVDで着物が着られるようになった」
「このDVDで帯が結べるようになった」
と、一人でも多くの方から言っていただけるように
仕上げたいと思っています。
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【あとがき】
京都に行ってきました。
みなさんは”インクジェット染色”ってご存知ですか?
染色の世界もデジタル化が進み、
パソコンと専用のプリンターがあれば
全国どこでも着物が染められるのです。
と言うよりも、プリント出来るようになるのです。
しかも、合成繊維ではなく絹です。
シルクなのです。
今はまだ設備投資に沢山のお金が掛かるため、
できるところは限られているようです。
ですから、従来の染め技法のほうが
安くて美しいと言えるかも知れません。
着物の染色の世界は、大きな技術革新の時を迎えようとしています。
着物が今よりももっと手ごろな価格で流通されることは
おおいに歓迎したいところです。
しかし、伝承されてきた職人の手わざは、
いつまでも守っていただきたいものですね。
ではまた。
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