「少したいへん、でも楽しいお稽古を心がけています」
講師 新田葉子
初心者にとって着物を着ることは、想像するよりもずっと難しいようです。上達には練習、そしてその中から生まれる発見の積み重ねが力となります。私たちは寄り添いながら力添えするのが役割。ですから、確かな技術の伝達はもとより、明るく楽しく大らかに授業を進め、できるだけ個別対応の時間を持ち、どんな質問にも応え、周辺知識も豊富に取り入れて後押ししたいと思っています。少し苦しくて、とても楽しいお稽古でありたいと思っています。
プロフィール:学生時代には合気道部に所属し、袴姿で練習をしていたことも。プライベートでは、社会人の娘、大学生の息子を持つ母。銀座校の帰りには「王子サーモン」の粕漬けを買うのが楽しみ。
「私も昔は生徒のひとり。一緒にゆっくり学びましょう」
講師 宮崎崇美子
苦手に挑戦! 私が着付けを習ったきっかけです。そこで門をたたいたのが、青山きもの学院。ド素人でとんちんかんな質問ばかりする私に、先生方は懇切丁寧にご指導くださいました。おかげさまで着物が大好きになった私は、お教えする際にも劣等生だった自分を思い出し、わからないかたの目線に立って丁寧に説明することを心がけています。学院のお稽古はとても楽しくて、生徒さんは皆さん着物ファンになられます。それがまたさらに学院のお稽古を楽しくしているようです。
「家にあるもので準備OK。私でも気楽に始められました」
本科 S.I.さん
着付けを習おうと思ったとき、気になったのは下着や紐など小物類のこと。先生に、わざわざ新しいものを買う必要はなく、基本的に家にあるもので大丈夫と言われて安心しました。お稽古では、ときどき手順を忘れてしまうこともあるけれど、上手に着られるようになったと思うことも多くなり、着付けがどんどん楽しくなってきています。
「40歳になったことがきっかけ。丁寧な指導が頼れます」
本科 K.T.さん
いつかやってみたいと思っていた着付けを、40歳になる記念に始めました。何度でも丁寧に教えてくださる先生方のおかげで、ちょっとずつ自信もついてきました。着付けは、洋服を着るようにボタン一つでできあがりではありませんが、工程を一つひとつ積み重ねていくことで生まれる発見や感動に毎回出会えます。
月曜日の午後6時過ぎ、生徒たちが次々に集まってきます。
茶菓子をいただきながら、まずは、お稽古仲間とおしゃべりが弾みます。授業の準備では、教室に用意されている着物と帯の中から、今日使うものを自分で選びます。
「今日はピンク色の花柄にしようかな」「私は縞の着物と刺繍のついた帯で」。
着物を選ぶことも、楽しいお稽古のひとつです。
今日の本科の講師は新田先生。具体的なアドバイスと着物にまつわる知識がちりばめられた授業は、楽しくてわかりやすいと評判です。今日の生徒は5人。サポート役の研修生の先生も加わり、総勢7名で和気藹々とスタートします。
本日の課題は、名古屋帯でのお太鼓結び。最初に、先生から名古屋帯についての講義を受けます。
「みなさん、なぜ名古屋帯という名前が付いているかご存じですか?」興味を引く問いかけが、着物への知識を深めてくれます。
講義の後は、いよいよ実技へ。まずは今までの復習を兼ねて、各自で着物の着付けを行います。まだ5回目の授業のため、すんなりは着られない生徒も。そんなときは、先生がそばに来てアドバイス。横に立ってじっくり教えてくれるから安心です。
全員が着物を着終わったところで、「まず最初に、見本としてお太鼓結びをトルソーで行ってみましょう」。
先生の声かけで、生徒たちが集まります。
「何だか難しそう」「今のところ、もう一度確認したいです」
そんな生徒たちの声に「ではもう一度。よく見える位置に移動してね」新田先生が応えます。
次はいよいよ実際に自分たちで行う番。はじめて扱う名古屋帯ですが、
中央で研修の先生が生徒たちと一緒に帯を結んでいき、新田先生は生徒の間を回って一人一人にアドバイス。
「帯は輪を持って締めると苦しくないんですよ」
「手の部分はもう少し長めに」
最後に帯締めを結べば、お太鼓結びが完成。
「一人で着られちゃった」「時間はかかったけれど、意外ときれいにできたかも」
教室の中には喜びの声があふれます。
着た後には、脱いでたたむところまでが授業です。
「新田先生、これで合ってますか?」「左右が逆みたいね。もう一度たたみ直してみましょう」
先生のアドバイスを受け、きれいにしまい終わったところで、今日の授業はおしまい。
「みなさん、また来週ね」
新田先生が優しい笑顔で送り出してくれます。